中国甘粛省臨夏回族自治州積石山県で18日夜、マグニチュード(M)6.2の地震が発生した。震源の深さは10キロで、水道や電力、交通、通信などのインフラが一部損壊した。応急管理部(省)救援連携・対応管理局は中国航空工業集団が開発した「翼竜−2H」緊急災害救助型ドローンを同県に緊急派遣し、被災状況の情報収集などの緊急災害救助任務を行い、緊急災害救助を力強く支援している。
「翼竜−2H」緊急災害救助型ドローンは19日、情報収集・通信ペイロードを搭載して自貢蘭田空港から甘粛省積石山県に向かった。任務エリアに到着すると直ちに緊急災害救助任務を行い、被災現場の画面をリアルタイムで伝送。指揮担当者がリアルタイムで被災現場の状況を知ることで、災害救助の重点方向性を明確にし、効率的な救助を行うための意思決定の根拠となっている。
今回の任務を実施している「翼竜−2H」は、長航続距離、長航続時間、大積載、高環境適応性などの特徴を持ち、風速17.2~28.4メートルの環境での飛行が可能で、災害の情報収集や緊急通信サポートなどの任務が行える。2021年に河南省鄭州市で発生した集中豪雨の災害救助や、2022年の四川濾定地震の救助など、これまでも過酷な条件下の緊急救助を実施している。