中国河北省武強県にある楽器メーカーの工場に足を踏み入れると、作業員が樹脂で作られたカラフルな管楽器の部品を組み立てていた。中国新聞網が伝えた。
武強県は中国の管弦楽器の生産拠点で、同県の西洋楽器産業は1980年代後半から始まった。現在の西洋楽器生産企業は63社で、400種以上の製品があり、80以上の国・地域で販売されている。同県はここ数年、楽器産業の総合力と市場競争力が持続的に向上しており、科学技術イノベーションに力を入れている。
武強県では既存の管弦楽器の生産だけでなく、樹脂製楽器の研究開発も進められている。この楽器は軽くて便利な上、価格も安く、音質や音色も使用要件を満たしており、発売と同時に中国内外の学生や楽器初心者の好評を博した。チューバの場合は、通常の管楽器では価格が3万~4万元(1元=約20円)するが、樹脂製だと約6000元しかかからない。現在はトランペットやトロンボーンなど8~9種の新製品が開発されており、樹脂製楽器は企業の新たなブランドとなっている。同県では今年、海外からの受注額が1200万元以上となり、2万点以上の楽器が販売された。
