2024年01月04日-01月05日
トップ  > 科学技術ニュース >  2024年01月04日-01月05日 >  80秒に1台ラインオフする新エネ車スマート生産ライン

80秒に1台ラインオフする新エネ車スマート生産ライン

2024年01月04日

 中国でこのほど、中央経済政策会議が開かれ、新エネルギー車消費の喚起が強調された。浙江省寧波市にある新エネルギー車工場では、1本の生産ラインで1時間当たり45台、つまり約80秒で1台の新エネ車がラインオフしている。中央テレビ網が伝えた。

 生産ラインにある台車は、全自動の材料供給システムで、1台の自動車の生産に必要なすべての部品が入っている。現在の自動車生産ラインはフレキシブルな生産を重視しており、前後2台の型式が異なる可能性があるため、各台車に入っている部品もさまざまだ。現在、生産ラインの80%の作業スペースで自動供給が実現しており、作業員は「便利な自動供給システムにより、部品の組み立てに注力でき、人為的なミスが大幅に減り、製品の質が保証された」と語った。

 別の場所では、高速で動く6台のロボットアームが15個のボルトを締めていた。これは自動車のエンジンフレームとバッテリー部分の固定に用いられるもので、この工程は現在、すべてロボットに任されている。

 3Dモデリング技術により、ロボットの取り付け具は自動車の型式を自動識別し、±0.25ミリ以内の精度を確保している。すべてのロボットに視覚検査システムが搭載されており、デジタル化センサーによってボルトの角度などがリアルタイムでモニタリングでき、生産データの全過程の記録が追跡できる。そのため、作業効率が人手による作業の4倍以上に向上した。

 この生産ラインでは、新エネルギー車生産のスマート化が小さなボルト1個にまで行き届いている。

画像は人民網日本語版(CCTV提供)より

 
※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます