中国国務院新聞弁公室はこのほど、北京で「中華人民共和国特許法実施細則」に関する国務院政策説明会を行った。国家知識産権局の申長雨局長はその中で、「過去約5年間で、中国の全固体電池の国際特許出願件数(特許協力条約PCTに基づく国際出願件数)は年平均伸び率20.8%で世界トップとなった。太陽電池でも、現在の中国のPCT国際出願件数は12万6400件で世界トップとなっている」と述べた。
申氏によると、中国の科学技術イノベーション能力が持続的に強化されたのに伴い、新しい産業や分野における優位性が絶えず際立っており、特に電気自動車やリチウム電池、太陽電池をはじめとするグリーン・低炭素産業が急速に発展している。データによると、2023年1~11月には中国の電気自動車の輸出額が2693億元(1元=約20円)、リチウム電池が4194億元、太陽電池が2890億元となり、良好な発展傾向を示している。
申氏は「こうした産業の発展の背景には、数多くの特許技術による下支えがある。電気自動車では、重点企業の有効国際特許取得件数が10万件を超えた。リチウム電池、とりわけ全固体電池では、中国は世界的技術の主要輸入元の一つだ。23年5月末現在、世界の全固体電池の重要技術をめぐる特許出願件数2万798件のうち、中国が7640件に達し、36.7%を占めている」と語った。