2024年01月09日-01月12日
トップ  > 科学技術ニュース >  2024年01月09日-01月12日 >  中国の第3世代超伝導量子コンピューターが稼働

中国の第3世代超伝導量子コンピューターが稼働

2024年01月10日

 中国安徽省量子計算工程研究センターと量子計算チップ安徽省重点実験室はこのほど、中国が独自開発した第3世代超伝導量子コンピューター「本源悟空」が6日、本源量子計算科技(合肥)股份有限公司で稼働したと明らかにした。人民日報海外版が伝えた。

 同コンピューターは独自開発した72ビット超伝導量子チップ「悟空芯」を搭載し、先進的なプログラマビリティを持つ。研究者によると、超伝導量子コンピューターは超伝導電気回路量子チップに基づく量子コンピューターで、世界的にはIBMとグーグルの量子コンピューターがいずれも超伝導技術ロードマップを採用している。

 安徽省量子計算工程研究センターの孔偉成副主任は「『本源悟空』は本源第3世代量子計算測定・制御システム「本源天機」を搭載し、量子チップの量産化・自動化テストを実現した。量子コンピューターの全体的な稼働効率が大幅に向上した」と説明した。

 量子計算チップ安徽省重点実験室の賈志竜副主任によると、「本源悟空」に搭載された72ビット独自開発超伝導量子チップ「悟空芯」は計198個の量子ビットを持ち、うち活動量子ビットは72個、カプラー量子ビットは126個となっている。

 
※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます