中国工業・情報化部（省）の辛国斌部長は、国務院新聞弁公室が開いた2023年の工業・情報化発展状況に関する記者会見で、「2023年は、中国の工業生産が安定の中で加速し、重点業界の生産状況が全体的に好転し、製造業の質の高い発展が着実に推進され、情報通信業の発展が加速した」と説明した。
辛氏によると、23年通年における国内の一定規模以上の工業企業（年間売上高2000万元以上の企業）の付加価値額が前年比4.6％増となり、伸び率は22年比1ポイント上昇した。工業分野の固定資産投資も増加傾向を維持し、9％増となった。
辛氏は「23年には、10大重点業界の平均伸び率が5％を超え、電気機械器具や自動車などの業界は2桁成長を実現した。鉄鋼や非鉄金属、石油化学など既存産業の回復ペースが加速した。電子業界は底を打ち、通年で3.4％の成長を達成した。電気自動車、リチウム電池、太陽電池の輸出『新御三家』製品の輸出額が初めて1兆元（1元＝約21円）を超え、造船市場シェアは14年連続で世界トップだった」と説明した。
辛氏はまた、「24年に工業経済の発展が直面する中国内外の環境は、引き続き厳しく複雑なものになるが、中国には整備された産業体系、巨大市場、充実した情報インフラという優位性があり、工業経済が長期的に好転する流れは変わらない」と述べた。