2024年02月05日-02月09日
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水素燃料内燃機関航空機のプロトタイプが試験飛行

2024年02月05日

 中国遼寧省瀋陽市の法庫財湖空港で1月29日午前、中国で初めて水素燃料内燃機関を動力源とする4人乗り航空機のプロトタイプが初飛行を行った。今回のテスト飛行に使われたプロトタイプには、2.0リッターゼロエミッションターボチャージャー直噴水素燃料内燃機関が搭載され、エンジン出力は120キロワット(kW)に達した。光明日報が伝えた。

 現場のテストパイロットによると、航空機のパワーは十分で、振動が少なく、操縦性が良好だったという。

 水素内燃機関航空機の開発において、安全性が最重要課題となっている。水素漏れによる爆発や火災などを防ぐために、遼寧通用航空研究院はデジタルシミュレーション分析により、航空機の対応する箇所に換気通路を設け、飛行中の気流を巧みに利用することで水素貯蔵装置内の空気の循環と流動を実現し、漏出した水素を速やかに排出できるようにした。

 中国工程院院士(アカデミー会員)の楊鳳田氏のチームは開発過程において、将来の応用シーンを考慮しつつ、技術の改善を進めてきた。プロジェクトチームはエンジンの振動周波数の特性に基づき、水素内燃エンジン専用の組み合わせ型緩衝装置を開発。振動強度を出力が同レベルの航空機の40%に引き下げ、パイロットの飛行中の快適性を大幅に高めた。

 同機は4月にドイツの航空ショーに参加し、デモンストレーションを行う計画となっている。

 
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