中国大洋事務管理局によると、有人潜水艇「蛟竜号」が南大西洋で潜水作業を行った。新華社が伝えた。
有人潜水艇支援母船「深海1号」が実施した中国大洋第83回航行では、中国の有人潜水艇が初めて大西洋で潜水作業を行ったほか、「蛟竜号」と「深海1号」が初めて大西洋で深海調査研究を実施した。今回の航行は初めて南大西洋の熱水地帯で有人深海潜水調査を行い、深海エビやイガイなど熱水地帯における典型的な生物群系を取得した。これにより、南大西洋の熱水生物群系と北大西洋の間に高い相似性があることを証明するとともに、大西洋熱水生物群系エリアの南部境界を南に1300キロ拡大した(南緯15度から南緯27度に拡大)。
今回の航行では南大西洋海山生態系調査も行われ、サンゴ林やカイメンなど複数の生物多様性高価値エリアが発見され、南大西洋の生物多様性ホットスポットの識別に科学的サポートを提供した。