2024年04月08日-04月12日
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黄河流域の水力発電所が発電開始

2024年04月08日

 中国青海省の海南チベット族自治州同徳県とゴロク・チベット族自治州瑪沁県の境を流れる黄河本流に位置する瑪爾攩水力発電所の1基目となる5号機が1日、系統接続して発電を開始した。同発電所は所在地の平均標高3300メートル、総発電設備容量232万キロワット(kW)で、黄河流域で建設中の水力発電所の中で標高が最も高い。科技日報が伝えた。

 同発電所は国や青海省の重点エネルギープロジェクトで、国の「西電東送」(西部地域で発電した電力を東部地域に送電)と「青電入豫」(青海省で発電した電力を河南省に送電)の基幹電源所でもある。2024年12月にはフル稼働する予定となっている。

 国家エネルギー集団青海瑪爾攩公司の李紅心副総経理は「発電所がフル稼働してからの年間平均発電量は73億400万キロワット時(kWh)を予定しており、年間電力消費量4000kWhの家庭182万5000世帯分の電力需要を満たす。年間で標準炭消費約220万トン、二酸化炭素排出約816万トン、二酸化硫黄排出約3万400トンを削減できる」と述べた。

 
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