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フライドチキンやチョコレートの香りがする香水 その製造法は?

2024年04月09日

 香水といえば、花や爽やかな果物、濃厚な木の香りなどをイメージするだろう。だが、ある飲食業ブランドがこのほど、フライドチキンの香りがする香水を発売した。科技日報が伝えた。

 フライドチキンの香水は、業界内の唯一の「変わり種」というわけではない。他にも洗剤やチョコレート、中医薬の香りといった一風変わった香水が、消費者の認識を一新している。

 では、これらの独特な香りがする香水はどのようにして作られるのか。

 匂いは本質的に、一連の揮発性化合物の組み合わせだ。例えば、人を快くする花の香りにはテルペン類や芳香族アルデヒド、芳香族アルコール、脂肪酸およびその派生物など、複数の化合物が含まれる。

 江南大学食品学院の張暁鳴教授は、「花の香りを分析する際、研究者は香りの物質成分の分析を行う。精密機器によって重要で特徴的な香りとなる物質を明らかにし、その種類や含有量、閾値を特定する。例えば、多くの人が好むキンモクセイの花の香りは、鑑定によると主要成分は60種以上で、成分によって香り全体への寄与が異なっている」と説明した。

 つまり、フライドチキンやその他の「変わり種」香水は本質的に、一連の揮発性化合物の組み合わせによって、何かの匂いに似せていることになる。

 では、こうした「変わり種」香水をどうやって作ればいいのだろうか。このような香水は直接、フライドチキンのような対象物から匂いを得るのではなく、すべての香水と同じように、天然抽出や人工合成によって得るのだ。

 香水の匂いの主な源はエッセンスだが、その抽出プロセスは複雑だ。植物性天然エッセンスの生産を例にすると、蒸留法、浸液法、圧搾法などが一般的な方法となっている。

 エッセンスは天然原料だけでなく、人工合成によっても得ることができる。張氏によると、花や果物の香りは、分子感覚科学やスマート検出技術を利用し、天然植物の風味成分の分離、抽出、分析、鑑定を行うことで、特定の花や果物の香りの成分を特定する。その後、これらの風味を合成し、シングルフレグランスを形成する。最後にシングルフレグランスの配合またはバイオテクノロジー処理などによって成分を組み合わせ、天然の香りを再現する。天然の香りと人工合成エッセンスは同じ嗅覚物質の基礎を持っているため、人の嗅覚を「欺く」ことができるという。

江南大学
 
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