中国は長年にわたり、野生動植物のスマート保護体系を構築し、希少動物保護活動に重要なサポートを提供してきた。スマート化・デジタル化モニタリングシステムや遠赤外線カメラ、ビッグデータ+IoT(モノのインターネット)、動植物種のAI(人工知能)識別など、ハイテクの応用により、希少動物の保護活動を効果的に推進している。科技日報が伝えた。
国家林業・草原局の関係者によると、現在、中国に生息するアジアゾウの野外個体群は300頭以上、カイナンテナガザルの野外個体群は6群・37匹、ゴールデンヘデッドラングールの野外個体群は1300匹以上に増えており、また、ミミセンザンコウの分布エリアが増え続けている。アムールトラの分布範囲は長白山脈から大興安嶺・小興安嶺に広がり、野外個体群は約60頭に増加した。トキの分布エリアは3省から7省に拡大し、野外個体群は7000羽を超えている。世界で飼育されているジャイアントパンダ個体群は698頭に達し、人工飼育トキ個体群は1496羽に達した。
雲南省林業・草原科学院元院長で、国家絶滅危惧種科学委員会委員の楊宇明氏は「15年前の金沙江ベースライン調査の状況と比べると、水生も陸生も典型的な動植物種が顕著な増加傾向を示している」と説明した。
湖南省林業局チーフエンジニアの胡鋒氏は、「科学技術イノベーションを希少動物の保護に応用し、湖南省林業ビッグデータプラットフォームを構築した。衛星リモートセンシングという宇宙からの目、ドローンと通信鉄塔の動画によるリアルタイム調査、森林保護者による地上巡回、そしてデータ・情報の共有により、立体化されたスマート管理を実現している」と述べた。
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