中国航天科技集団第六研究院は8日、月探査用「鵲橋」通信ナビゲーション技術試験衛星である「天都2号」の推進サブシステムが正常に稼働し、衛星の月周回において、高精度の軌道姿勢制御を提供していると明らかにした。これは中国の3Dプリント製貯蔵タンクが初めて軌道上で応用されたことを示している。中国新聞網が伝えた。
天都2号推進サブシステムは同研究院第801研究所が開発したもので、推進システムは一体化成形3Dプリント製アルミ合金貯蔵タンクを採用している。研究チームは技術イノベーションプランにより、貯蔵タンクの一体化・軽量化設計を実現し、複数の重要コア技術を確立した。タンク内部も3Dプリントにより各モジュール間の接続を実現し、配管による接続を必要とせず、開発期間が大幅に短縮され、コストが効果的に削減された。