2024年04月08日-04月12日
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衛星のために仕立てるオーダーメイドの「服」

2024年04月12日

 中国吉林省長春市にある長光衛星技術の宇宙環境研究室熱制御実施工程センターでは、スタッフがハサミを持ち、ミシンを踏みながら、まるで仕立屋のような作業を行っていた。科技日報が伝えた。

 同社は中国初の商業リモートセンシング衛星企業だ。開発を担当した衛星「吉林1号」は、すでに108基が軌道上にあり、世界最大規模の準メートル級商業リモートセンシング衛星網となっており、重要な宇宙リモートセンシング情報源を形成しつつある。

 同センター責任者の呉清爽氏は作業内容について、「衛星用の多層断熱モジュールを作っている。衛星表面の『金色のコート』は当センターが作ったものだ」と説明した。

 熱制御作業は衛星開発のすべての部分に通じており、衛星の構造上の特徴と熱制御措置に基づいて調整する必要があり、少しでも気を抜くと衛星の性能や指標に影響が生じる恐れがある。熱制御チームには「衛星高度カスタマイズ衣装デザイナー」という呼称もある。呉氏は「当センターではカスタマイズ作業を行っており、このような『服』を着ると、衛星が熱さや寒さに耐えられるようになる」と述べた。

 
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