中国海洋石油集団(中国海油)天津分公司によると、「墾利10-2油田」1期および「墾利10-1油田」A54坑井ブロック開発プロジェクトが10日、天津市と青島市の3つの建設現場で着工した。これにより1億トン級大型油田「墾利10-2」が開発・建設段階に入った。新華社が伝えた。
同油田は天津市から約245キロ離れた渤海南部海域に位置し、平均水深は約15.7メートル。中国海油が2021年に莱州湾窪地で発見した大規模な岩石学的石油・ガス田で、原油の確認埋蔵量は1億トンを超える。
プロジェクトには「墾利10-2油田」に新設する1つの中心プラットフォームと2つの無人坑口プラットフォーム、新たに敷設される7本の海底パイプラインと4本の海底ケーブルなどが含まれており、25年に渤海油田で石油・ガス4000万トンと重油300万トンの生産能力を達成するための重要なプロジェクトとなる。
同プロジェクトのCEPCプラットフォームモジュールは現在、渤海油田最大のモジュールとなっており、浮体重量は約2万トンで、浮遊船の積載限界に近い。