中国有人宇宙プロジェクトの報道官を務める同プロジェクト弁公室の林西強副主任は4月24日、有人宇宙船「神舟18号」に関する記者会見で、中国人による月面着陸を2030年までに実現するとの目標に向けて、システムの開発や建設が進んでいることを明らかにした。科技日報が伝えた。
中国では4回目の宇宙飛行士の選抜が間もなく完了し、近日中に関連情報が発表される。新たに選ばれる宇宙飛行士はチームに加わった後、現役の宇宙飛行士と共に宇宙ステーションのミッションを実施し、月面着陸に向けて活動する。
キャリアロケット「長征10号」や有人宇宙船「夢舟」、月面着陸機「攬月」、月面着陸服などの開発が完了しており、初期生産や各種テストが全面的に行われている。宇宙船と着陸機は熱力学試験と製品開発をほぼ完了し、ロケットは各種エンジンの地上テストを実施中だ。文昌有人月探査発射場の建設も始まっており、有人月面車や月面ペイロードについては一般公募を行い、最適な案を決定する。
月面着陸のミッションを遂行する宇宙飛行士は関連技能の訓練を行い、それをマスターする必要がある。これには「夢船」と「攬月」の正常・緊急状況下での操作、月面における宇宙船の出入り、6分の1の重力下における体重負荷歩行、月面車の長距離運転、月面での掘削、サンプル採取、科学調査などが含まれる。