観測衛星「アインシュタインプローブ(EP)」首席科学者で、中国科学院国家天文台研究員の袁為民氏はこのほど開かれた中関村フォーラム年次総会の宇宙科学フォーラムで、EP衛星が軌道上で撮影した観測画像第1弾を公開した。中国青年報が伝えた。
袁氏は「EP衛星は中国科学院宇宙科学(2期)先導プロジェクトが実施する宇宙科学衛星シリーズの一つで、宇宙における一時的なX線源及び爆発天体の発見と探査を目的としている。また、その他の天文設備の追跡観測を導くための早期警報も出している」と説明した。
EP衛星は今年1月に軌道上に打ち上げられてから、宇宙天体の複数のX線科学観測データを取得している。観測した新たな一時的なX線源は17個、恒星フレアは168個で、現在世界最大のKeckなど複数の光学・電波望遠鏡や宇宙X線天文台による後続の追跡観測を導いている。その観測結果は世界の同業者から高く評価、注目され、中国内外の地上・宇宙望遠鏡の協同観測の重要な指針となっている。