中鉄第四勘察設計院が主導する鉄道建設プロジェクト「時速600キロ常電導高速磁気浮上の建設における重要技術研究」が5月27日に完了した。これは中国が常電導高速磁気浮上式鉄道の建設分野で新たな進展を遂げたことを示している。人民網が伝えた。
常電導高速磁気浮上式鉄道は電磁力を利用して浮上させるもので、電磁石と透磁率の高い材料間の電磁力を利用し、自動閉ループ制御により、列車の非接触浮上を実現する。
今回の研究成果は、既存の常電導高速磁気浮上の知的財産権やシステム産業チェーン、工学的応用分野における空白を埋めた。プロジェクトチームは研究を通じて、橋・鉄道・トンネルに使う部品軌道梁一体化構造を発明した。また、調節可能な多方向架台を開発することで、施工やメンテナンスの精度の需要を満たした。さらに常電導高速磁気浮上式鉄道の施工や運営・メンテナンスに使う専用設備を設計することで、施工効率を高め、運営・メンテナンスの難易度を下げた。
研究成果はすでに、一部のプロジェクトで応用されている。粤港澳大湾区(広東・香港・マカオ・グレーターベイエリア)と長江経済ベルトはいずれも高速磁気浮上式鉄道を計画しており、幅広い応用の可能性があるとみられている。