2024年07月08日-07月12日
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成果の実用化を目指す華中科技大学の研究者

2024年07月08日

 華中科技大学光学・電子情報学院教授の易飛氏は、「どうすればロボット犬に鋭い嗅覚を持たせることができるのか」という課題に取り組んでいる。人民網が伝えた。

「高性能ガスセンサーは環境保護など複数の分野で緊急に求められている」。光谷実験室の専任プロジェクトリーダーである易氏はこう語った。

 易氏の実験室では、杭州の人型ロボットを製造する企業と協力し、実験室が独自開発した「光子鼻」を取り付けることで、ロボット犬に嗅覚を持たせようとしている。

 易氏は「光子鼻」について「プロジェクトチームは光学ガスセンサーの研究を通じ、空間的な制約を受けるミクロ環境における低濃度・複雑成分ガスの検出技術のブレイクスルーを達成した」と説明した。

 光谷実験室の設立で、大学の研究チームの教員にはより多くの選択肢が与えられた。易氏は「大学の研究プロジェクトはオリジナルのイノベーション力で明らかな優位性を持つ。当実験室はこれらの研究成果を実用化するための強力なプラットフォームを提供している。当実験室は人材、資金、政策誘導、市場促進などの支援を通じ、新型研究開発機関として、大学の研究成果の実用化に向けて確実な保証を提供している」と述べた。

 易氏のチームは光学ガスセンサーの分野を長年研究しており、チェーン全体のコア技術を確立してきた。

 易氏は湖北実験室の科学技術成果推進融資プレゼンテーションイベントで、「光電ガスセンシングマイクロシステム」プロジェクトを紹介した。プレゼンテーションが終わると、彼は自転車に乗って急いで実験室に戻った。

 かつては実験室を「出る」ことが難しかった基礎研究の成果が、今ではより多くの応用可能性を持つようになっている。

華中科技大学
 
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