相対論的天体物理学国際センター(ICRA)によると、第17回マルセル・グロスマン賞の個人賞が9日、「中国天眼」首席科学者で中国科学院国家天文台研究員の李菂氏に授与された。科技日報が伝えた。
貴州省平塘県に位置する500メートル球面電波望遠鏡(FAST)は、単一口径が世界最大の電波望遠鏡で「中国天眼」と呼ばれる。李氏は2008年よりFASTプロジェクト科学者に就任し、18年から現在までFAST首席科学者として活動している。今回の受賞成果には「星間磁場の精密測定および高速電波バースト分野の大規模サンプル統計研究時代への進出推進」が含まれる。
李氏は今回の受賞について「南仁東氏のような指導者と先駆者、共に働くFASTプロジェクトチーム、互いに成果を出し合う多くの同業者に恵まれて光栄だ」と語った。
マルセル・グロスマン賞は国際物理学界の最も重要な賞の一つとされている。同賞はスイスの数学者であるマルセル・グロスマンにちなんで名付けられた。1985年に創設され、3年に1度選出される。同賞には個人賞と機関賞があり、これまで個人賞を受賞した華人科学者には楊振寧氏、李政道氏、丘成桐氏がいる。