広西汽車集団は中国広西チワン族自治区柳州市で新たな「モバイルバッテリー」サービスに乗り出している。車の所有者が充電ポールを探し回る必要がなくなり、「車が充電ポールを探す」から「充電ポールが車を探す」への大きな転換が実現した。人民網が伝えた。
新エネ車の所有者が携帯電話を使って申し込むと、移動式の蓄電・充電車が到着し、車の充電を行う。携帯アプリを見れば、充電の進行状況や料金などの情報が表示されるようになっている。
広西汽車集団五菱工業専用車事業部の製造サブディレクター、張愛民氏は「このモバイル蓄電・充電車はレベル4の自動運転機能を備えており、運転手による操作を必要としない。システムの指示に基づき自動でサービスを提供することができる」と説明した。
充電車は複雑な環境においても、高精度地図とリアルタイムセンサーデータの融合によりユーザーの車両の位置を特定し、「1対1」の充電サービスを提供できる。
このスマートモバイル蓄電・充電車は広西汽車集団五菱工業専用車事業部と柳州摩菱科技が共同で開発。製品はスマートバッテリー管理システムを搭載しており、141キロワット時(kWh)の蓄電が可能だ。航続距離300キロの新エネルギー車5台のフル充電が可能で、欧州基準の急速充電にも対応している。10分の充電で100キロの走行が可能で、充電時間は一般的な急速充電ポールより50%以上速くなった。
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