2024年08月05日-08月09日
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シェア自転車のサドルに「クールカバー」を使用

2024年08月09日

 真夏に長時間日差しを浴びたシェア自転車は、焼けてしまうほどサドルの表面温度が高くなることがある。浙江省杭州市や北京市などでは、複数のシェア自転車企業が、自社の自転車のサドルに銀色の断熱用「クールカバー」をかけている。実験によると、このカバーによりサドルの表面温度を約20℃下げることができ、夏の自転車利用を大きく改善している。科技日報が伝えた。

 強い日差しを浴びたサドルの温度は最高でどれほどになるのか。その答えは人々の想像を超えているかもしれない。陝西省西安市のネットユーザーは6月下旬、赤外線温度計を利用して地下鉄駅近くで直射日光にさらされていたシェア自転車のサドルの温度測定を行った。当日の最高気温は35℃で、サドルの表面温度は最高76.8℃に達していた。

 色の組み合わせや汚れにくいといった理由で、シェア自転車企業は通常、黒のサドルを使用している。同じ日照条件下では、黒の物体の光吸収率がどの色よりも最も高い。研究結果によると、一部のシェア自転車企業がサドルの一部をグレーに変更したところ、温度低下の効果が直ちに現れた。また、最近設置された「クールカバー」は銀色で、光の吸収率がさらに低い。

 あるシェア自転車企業の責任者である趙安安氏は「このカバーは表面に立体の模様が入っており、サドルの光への反射を強め、光の吸収率をさらに下げることができる」と述べた。

 色を工夫するだけでなく、「クールカバー」に使われているポリマー素材も高い断熱性を持つ。生産メーカーの技術責任者である李偉一氏は「ポリマーは体積が大きい分子で構成され、主に分子間力によって結合している。この構造により、ポリマー素材は低分子化合物にはない一連の特殊性能を持つ。高い断熱性がその一つだ」と説明した。

 
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