中国福建省の武夷山国家公園はユネスコの世界複合遺産に指定されており、森林率は94.5%に達する。その土壌品質は森林生態系の健全性を保証する重要な要素であり、現在、同公園の土壌モニタリング作業が行われている。中央テレビ網が伝えた。
武夷学院や同公園の研究者が採取した土壌サンプルの中には、大きさが異なる土の塊がある。これは凝集体で、土壌栄養素の変換と作用はこの構造に依存する。また、この土の中には枯れ枝や落ち葉、植物の根が含まれる。これらは土壌や表層のコケ植物と相互作用し、土壌の水土保持能力を高め、周辺水系の透明度と清浄度を確保している。研究者は「ここで採取した土が手に粘りつくのは、水を吸収して蓄える能力が高いことを物語っている」と説明した。
研究者は直接的なサンプリング以外にも、科学装置によって土壌の「呼吸」をモニタリングしている。同公園は毎年4~10月に、園内40カ所で土壌の野外サンプリングと屋内分析を実施。土壌の変化に基づき入園者数と密度をコントロールし、生態系全体の安定性を守っている。

画像は人民網日本語版(CCTV提供)より