中国最大の国産無人輸送機である「SA750U」がこのほど、陝西省靖辺県のドローン専用テスト空港で初飛行を行った。40分間の飛行試験中、輸送機のシステムや設備は正常に作動し、予定された飛行課題を完了した後、輸送機は無事に帰還した。科技日報が伝えた。
SA750Uは中国初の積載量3トンを超える大型無人輸送機で、湖南山河華宇航空科技が開発し、山河星航実業の協力で完成した。コンセプトデザインから初号機の初飛行成功まで2年8カ月を要した。このドローンに搭載されている900キロワット(kW)級ターボプロップエンジン「AEP100-A」は中国航空発動機集団が独自開発したもので、その総合性能は同クラスの国際的現役機の先進レベルに達している。
同機の離陸重量は7500kg、最大商業積載量は3200kg、最大航続距離は2200km、最大巡航速度は308km。低標高での満載離陸滑走距離は400メートル以上で使用高度は7300メートル、貨物室の容積は25.8立方メートルとなっている。
山河星航実業と湖南山河華宇航空科技の董事長である何清華氏は「SA750Uは完全な前方設計を採用している。さまざまなシーンに応じて改造でき、拡張性が高い。構造とサブシステムに特別な設計を採用しており、貨物の迅速な積み下ろし、無人化による高効率な空中投下、離着陸場所の幅広い適応性などの特徴を備えている」と述べた。