中国北京市党委員会宣伝部と北京市人民政府新聞弁公室が企画・開催した「新中国成立75周年を迎える」シリーズテーマ記者会見において、同市懐柔区の梁爽区長は「懐柔サイエンスシティ(懐柔科学城)はすでに世界の重要科学技術インフラが密集し、国家戦略科学技術力システムが整った地域になっている」と述べた。副区長の丁明達氏は「懐柔サイエンスシティは運営を中心とする新たな段階に入った。第13次五カ年計画期間(2016-20年)に計画された29の施設・プラットフォームの土木工事がすべて完了し、年末に科学研究段階に入る」と説明した。科技日報が伝えた。
梁氏は「懐柔サイエンスシティは国家実験室や全国重点実験室、新型研究開発機関、ハイレベル研究型大学、テクノロジー企業などのイノベーション主体を集積し、37の科学施設を計画・建設する。現在、区内の科学研究者は2万3000人、重要科学技術成果は227件に上る」と紹介した。
懐柔科学城管理委員会副主任の蘭雄景氏は「サイエンスシティ内のビッグサイエンス装置である高エネルギーシンクロトロン放射光源の貯蔵リングが完全に接続され、共同調整段階に入った。マルチモーダル・クロススケール生物医学イメージング施設は国による検収が進んでいる。第13次五カ年計画で計画された29の施設・プラットフォームのほか、第14次五カ年計画期間(2021-25年)に新たに計画された人類器官生理病理シミュレーション装置などの8つの科学施設プロジェクトも次々と着工している」と補足。「サイエンスシティは今年新たに京津冀(北京・天津・河北)国家技術イノベーションセンター懐柔センターを設立し、国家の破壊的技術実用化プラットフォームと懐柔独自の技術加速プラットフォームを重点的に構築した」と述べた。