2024年09月24日-09月30日
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中国初の太陽光・水素ドローンが初飛行

2024年09月25日

 中国初の太陽光・水素ドローンがこのほど、重慶市明月湖で初飛行に成功した。科技日報が伝えた。

 このドローンはハルビン工業大学重慶研究院所属の翌翔ドローンチームが開発したもので、チームが開発した太陽光発電適圧ダイレクトドライブシステムと太陽光・水素ハイブリッドシステムを採用。巡航中のエネルギー消費量が少なく、航続時間が長いという特徴があり、昼夜を跨いだ長時間飛行が可能だ。

 このドローンはまた、太陽エネルギーと水素エネルギーを組み合わせ、チームが独自開発したエネルギー管理システムを用いて、各部品へのエネルギー出力を精密に制御する。その主な制御ロジックは、太陽エネルギーによる発電を優先的に出力し、不足分は水素エネルギーの電力変換によって補う。

 ドローンチームの責任者によると、太陽光と水素を組み合わせた同ドローンは、効果的に相互補完するエネルギーシステムを形成している。日中は太陽光で充電し、夜間または曇りの日は水素エネルギーにより原動力を維持する。この相互補完によりドローンは全天候型の作業能力を持ち、その応用範囲が大幅に広がったことで、電力点検や森林防護、河川監視、信号中継、環境保護など複数の分野で使用できる。特に離着陸や充電メンテナンス回数、シフト管理を大幅に減らし、作業効率を大幅に高め、人員や資金の投入を減らし、市場応用の高い可能性を持つ。

ハルビン工業大学
 
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