天津大学人工知能学院の胡清華教授は20日、同大学の4000人以上の新入生を対象にしたデジタルインテリジェンスコース「AI入門」の初授業を行った。同コースは天津大学が全学部生向けに開講したもので、市内の大学に同時公開されるとともに、プラットフォームを通じ中国国内にも共有される。科技日報が伝えた。
「AI入門」は胡氏が主導し、8人のAI・学際領域の教授と共同で作成したもので、インテリジェント・コンピューティング学部、精密機器学院、オートメーション学院、理学院など13学院の専門的教員30人が授業を行う。
コースは全8回の講義からなる。その内容は学際的なケーススタディや社会化協同学習モデルを融合しており、AIの基本概念、主要な流派、歴史的な動向、技術的な課題を学ぶ。学生にAIへの認識を形成させ、AIへの興味と好奇心をかき立て、AI分野での深い学習と探求に向けた強固で安定した基盤を築く。
天津大学教務処の夏淑倩副処長は「AIは大きな分野で、1つの学科だけですべてを制するものではない。コースの編成と教員の配置が最大の難点だ。さまざまな専門的背景を持つ新入生が同じ授業を受けられるようにするため、全学の異なる専攻から50人のインテリジェントチューターを募集した。全学の一斉生配信のほかに、学生は残りの30分で異なるスマート教室で所属学院のインテリジェントチューターからの授業を受ける。こうすることで自分の専攻にAI技術を融合させる」と説明した。