中国国家航天局によると、中国は2026年ごろに月探査機「嫦娥7号」を打ち上げ、月の極地環境と資源調査を実施する予定で、28年ごろに月探査機「嫦娥8号」を打ち上げ、月資源の現場利用に関する技術の検証を行う。35年ごろには国際月科学研究ステーションの基本モデルを構築し、月の南極エリアを中心に、100km範囲の科学研究・作業能力を備える計画だ。光明日報が伝えた。
中国は地球と月を一体化した情報ネットワークを通じ、無人月探査や有人月面着陸、国際協力など複数ミッションの相互接続・相互オペレーションを実施し、総合的月科学研究プラットフォームを形成する。
また、太陽系の起源と進化、小天体や太陽の活動の地球への影響、地球外生命の情報探査などの重要課題について、小惑星探査や火星サンプルリターン、木星系探査などの深宇宙探査ミッションを実施する。
国家航天局の卞志剛副局長は「嫦娥5号と6号が持ち帰った月の土壌や、今後、小惑星や火星から持ち帰るサンプルについて、中国と全世界の科学者による共同研究を企画する。宇宙分野の国際協力レベルが上がり、手段がより多様化することで、より多くの国と国際機関が国際月科学研究ステーションの建設に参加し、共に宇宙への認識を深め、人類文明の発展を推進する」と述べた。