中国浙江省杭州市で19～22日、2024年国際知的財産保護協会（AIPPI）国際総会が開幕した。同協会の国際総会が中国で開催されるのは今回が初めてとなる。光明日報が伝えた。
今回の総会のテーマは「バランスの取れた知的財産権保護およびイノベーション発展」で、92カ国・地域から業界関係者約2300人が出席した。
総会は特許、商標、著作権、権利行使の特別テーマ研究決議案について重点的に議論した。
世界知的所有権機関（WIPO）のダレン・タン事務局長は「中国のPCT国際特許出願件数は5年連続で世界一だ。AIPPI国際総会の中国初開催には画期的な意義があり、現在の知的財産権の国際性と世界の知的財産権エコシステムを強化する重要性を際立たせた」と述べた。
AIPPIの奥山尚一会長は「中国の知的財産権の出願件数が近年急増し、国際特許出願件数が最も多い国となっている。これは中国の科学技術イノベーションが大きく進歩したことを意味する。中国は知的財産権保護の関連法の策定と改善に取り組み続けるとともに、海外と積極的な意思疎通と交流を保っている」と述べた。
今回の総会では「より活力ある世界知的財産権エコシステムの構築を持続的に推進」「真の多国間主義を堅持し、WIPOなどの多国間枠組みを維持」「開放的・包摂的で、バランスの取れた効果的な知的財産権国際ルールを作る」との積極的なメッセージを発信した。