中国北京市ハイレベル自動運転モデルエリアの関係者がこのほど、「北京市自動運転車条例」の来年の施行を目指すと明らかにした。モデルエリアはすでに600平方キロ沿道施設配のスマート化を実現しており、将来的に四環路と六環路の間で3000平方キロへの拡大を目指す。北京日報が伝えた。
北京市は2020年9月、経済技術開発区で中国初のハイレベル自動運転モデルエリアを計画・建設した。4年間の建設を経て、市内600平方キロの車・道路・クラウド統合インフラを実現した。
この600平方キロには経済技術開発区のほか、通州区と順義区の一部地域も含まれる。北京車網科技発展有限公司路側研究部の陳瀚部長は「通州と順義の2区は現在440平方キロあり、1115カ所の交差点で沿道スマート化設備を建設している。本体工事が完成し、現在は最終調整に入っている」と述べた。
道路はどのようにしてスマートになるのか。事前に設置された沿道設備により、経済技術開発区の60平方キロの範囲内にある257カ所の信号制御交差点が情報制御の動的最適化中だ。交差点感知設備やアルゴリズムが交差点の車の流れ、その変化の法則を理解することで、信号機の時間を調節し、交差点での待機時間を減らす。
データによると、モデルエリア重要交差点の交通量が20%増えた場合の平均停車回数は22%減、平均走行時間は12%減となり、平均速度は12%上昇する。