天津大学機械工程学院はこのほど、中国初の深海微生物原位置サンプリング自律型無人潜水機(MSAUV)の開発に成功し、嶗山実験室が主導した審査に合格した。深海微生物の多地点化、マルチスケール化、高自動化、高忠実度の原位置サンプリング、保存、分析を実現した。新華社が伝えた。
MSAUVは深海原位置微生物サンプリング装置及び複数種類の環境要素感知センサーを搭載し、深海微生物の多地点化、マルチスケール化、高自動化、高忠実度の原位置サンプリング、保存、分析を実現。同装置の成果は海洋微生物の新種の発見・探査、海洋微生物の多様性パターン及び進化の法則の解明、微生物炭素ポンプ及び海洋カーボンシンクの影響メカニズムなどに、決定的なサンプルと遺伝子データサポートを提供する。
プロジェクトチームは今年5月、南シナ海の深さ1000メートル以内の複数の地点で、MSAUVの全面的なテストを行った。自律型無人潜水機による深海微生物の多地点の連続サンプリングは中国で初めてとなる。最大サンプリング深度、サンプル数、最大単一濾過水量などの性能・指標で基準に達し、深海微生物の原位置サンプリング・高忠実度保存・核酸調製のシームレスな連結を実現した。これによりサンプルの質が大幅に向上し、サンプリング期間が短縮され、海洋微生物の生息域の研究効率が向上する。