中国湖北省武漢市にある自動車メーカー、東風汽車集団の雲峰工場で14日、同社傘下の嵐図汽車(VOYAH)のバッテリー電気自動車(BEV)が、スクリーンに映し出された中国の大手自動車メーカー10社の新エネ車10台と共にラインオフした。これは中国の新エネ車年間生産台数が1000万台に達した瞬間となった。中国新聞網が伝えた。
中国が新エネ車の生産・販売台数を統計体系に初めて組み込んだ2013年の生産台数はわずか1万8000台だった。それから12年で1万台から1000万台に増加し、4カ月連続で市場占有率が化石燃料車を上回った。新エネ車の急成長は、自動車産業が電動化、スマート化のトランスフォーメーションという機会を掴み、新たな競争の場を作り出し、新たな原動力と優位性を育てることに取り組んでいることによる。
新エネ車業界の質の高い発展を推進するべく、各部門は近年、関連政策・措置を打ち出し、新エネ車の技術革新を推進し、新エネ車産業の競争力を増強し続けている。
関係部門は、70項目以上の支援政策・措置を相次いで打ち出し、産業体系の構築を推進している。世界最大規模の新エネ車消費市場を育成し、新エネ車と業界が互いに融合・共存し、協力・ウィンウィンの良好な発展環境を形成している。
比亜迪(BYD)、吉利、長安といった中国の自動車メーカーは、ユーザーファーストの思考に基づいてウィークポイントを克服し、ユーザー体験を向上させるために、技術の改善とサービスの高度化を模索している。
年間生産台数が1000万台の大台を突破したことで、産業チェーン、サプライチェーン、研究開発チェーンなどの基盤がより強固になりつつある。