2024年11月25日-11月29日
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「長征10号」ロケットのフェアリング切り離しテストに成功

2024年11月27日

 中国航天科技集団第一研究院によると、「長征10号」シリーズロケットのフェアリング切り離しテストがこのほど完了した。同シリーズは中国の次世代有人キャリアロケットで、2030年までに中国人初の月上陸実現をサポートする。中国新聞社が伝えた。

 フェアリング切り離しはキャリアロケット打ち上げにおける重要な操作となる。今回のテストではフェアリング設計案、連結構造、切り離し案、最大利用可能包絡線などを検証した。テストの成功は、同シリーズ初号機の開発が再び確かな一歩を踏み出したことを意味する。

 フェアリングはキャリアロケットの重要構成部分で、宇宙船などを効果的に保護する。今回テストを行ったフェアリングの高さと直径はいずれも5メートルで、新たに開発された構造となる。ロケットは超静定連結方法を初めて採用。従来のフェアリングより分離面が一つ増え、アンロックの手順が増えたことで複雑になり、信頼性の要求が厳しくなった。

 長征10号シリーズは第一段の動力システム試運転などの大型テストを完了している。今後は開発計画に基づいてテストを続け、各システムの設計を全面的に検証していく。

 
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