渤海の唐山海域にある中国初の海上ガス貯蔵施設で11月26日、採掘が始まった。新華網が伝えた。
冀東油田ガス貯蔵施設建設プロジェクト部のマネージャーである張永東氏は「ガス貯蔵施設の天然ガスはパイプラインを通じて海中を移動した後、最終的に国家パイプラインの『大動脈』に合流する。ピーク調整用のガスとして、京津冀(北京・天津・河北)地区の多くの家庭に温かさをもたらすだろう」と述べた。
冀東油田南堡1号ガス貯蔵施設の設計有効貯蔵容量は18億1400万立方メートル。2021年に先行試験を実施し、23年に全体的な建設工事が始まった。
張氏は「エネルギー安全保障能力を持続的に向上させるため、南堡1号ガス貯蔵施設は今年再び新たな施設を建設し、ガス採掘条件をクリアした。先行試験段階と比べると、全体的な採掘能力は10倍近く上がった」と説明した。
張氏はさらに「今年のガス採掘期間中、南堡1号ガス貯蔵施設は京津冀の約350万世帯に天然ガスを供給する」と述べた。計画では、中国石油冀東油田はすでに5つの石油貯蔵型ガス貯蔵施設の研究を進めており、2つのガス貯蔵施設が建設中だ。将来的には4つのガス貯蔵施設群、15カ所のガス貯蔵施設を建設し、華北ガス貯蔵センターを完成させ、京津冀地区の天然ガスピーク調整供給能力をさらに向上させるとしている。
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