中国生態環境部(省)海洋生態環境司二級巡視員の馮波氏は、このほど開かれた2024海洋保護大会で、「われわれは関係部門や沿海地域と連携し、美しい湾の建設をテーマに、渤海、長江河口-杭州湾、珠江口周辺海域の3つの重点海域で総合対策を実施し、汚染対策中心から海洋環境・生物・生態協同対策へのトランスフォーメーションに注力し、海洋生態の持続的な改善を推進している」と述べた。科技日報が伝えた。
生態環境部が発表したデータによると、2023年、水質良好な中国近海域の面積の割合は6年連続で拡大し85%に達した。18年との比較では13.7ポイント上昇している。
科学技術イノベーションとブレイクスルーが、海洋生態環境のハイレベル保護と、質の高い経済発展を支えている。山東省生態環境庁二級巡視員の張金智氏は「中国海洋大学、国家海洋総合試験場、国家深海拠点など50の国家レベル海洋科学研究プラットフォームが山東省に集まっており、山東省科学技術最高賞のうち3分の1が海洋分野からのものだ。同省の煙台市には全省海洋生態環境モニタリング・緊急対応センターが設立され、濰坊など沿岸7都市にはサブセンターが建設された。これにより、汚染対策に科学技術の支援を提供している」と述べた。
生態環境部環境企画院海洋生態環境管理研究室の姚瑞華室長は「今後さらに科学技術支援を強化し、海洋を認識し保護する能力を高める。例えば現在の海洋生態環境の質は、異常気象による影響を大きく受けているが、どれが気象によるもので、どれが人為的なものかをどうやって識別すればよいのか。これは我々の科学技術における限界だ。また技術イノベーションにより海洋汚染の全窒素などの問題を確実に解決する必要がある」と強調した。
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