2025年01月27日-01月31日
トップ  > 科学技術ニュース >  2025年01月27日-01月31日 >  山西省の仮想発電所、総容量が200万kW以上に

山西省の仮想発電所、総容量が200万kW以上に

2025年01月30日

 中国山西省の電力市場に参加する仮想発電所(VPP)の事業体が増えたことにより、その集約容量は201万3800キロワット(kW)に増加したことが1月20日、国網山西省電力公司への取材で分かった。科技日報が伝えた。

 仮想発電所とは、従来の実体を持つ発電所ではなく、工場やボイラーを持っておらず、電力も生産しない。ただ電力を送電するだけで、「電力の総管理人」のように、さまざまな分散型エネルギー資源、調整可能な負荷、エネルギー貯蔵システムなどを統合して「仮想発電機」を作り出し、デジタル技術を通じてこれらの分散資源の発電状況と電力消費状況をリアルタイムで把握する。そして、電力スポット市場の需要や価格シグナルに基づいて、仮想発電所の出力と消費を正確に調整する。この「発電プロセス」はスマートな「アルゴリズム」に依存している。

 山西省では近年、仮想発電所の建設を通じて、数が多く、広く分布する単体規模が小さい需給側の資源を集約している。これにより、新エネルギーの利用、送電網のスマートなバランス調整などで積極的役割を果たし、電力供給の確保とエネルギートランスフォーメーションに対する強力な支えとなっている。

 
※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます
 

上へ戻る