中科宇航技術股份有限公司が開発した110トンピントルエンジン「力擎2号」初号機の納入がこのほど完了した。科技日報が伝えた。
液体酸素ケロシンエンジンである力擎2号は力箭シリーズ再使用ロケットの1段目のエンジンとして、液体酸素とケロシンの混合推進剤を使用し、ガス発生器サイクル、高圧窒素による起動、TEA/TEB点火剤点火、ポンプ後の双方向スイング、再生冷却、ダブルベルト冷却などの技術を採用。ガス発生器及び推力室はいずれもピントル噴射技術を採用しており、エンジンの推力比は50~100%で、起動回数は3回、地上推力は110トンに達する。
開発プロジェクトは2023年第2四半期に立ち上げられ、今年初めにエンジン全体の液流試験、組み立て、エンジン完成前の評価・審査を完了した。現在、プロジェクトは計画に基づき推進中で、近い内にハーフシステムとエンジン全体の燃焼試験を6回実施する。製品は年末に回収モードにおける動力システムの3機並列試験を予定している。