元宵節(旧暦の1月15日)に当たる12日、中国浙江省の複数の地域で「サイバー元宵節」が開催された。お祝いムード満載のイベントには、人目を引くハイテク「パフォーマー」が登場。ロボット犬が「獅子犬」に変身して音楽に合わせ頭と尻尾を振ったり、人型ロボットが花柄のベストを着て竜のランタンを持って踊ったりした。中国新聞網が伝えた。
浙江省金華市婺城区では、腰掛け椅子を連ねて作った巨大な竜「板凳竜」のパフォーマンスが行われ、元宵節のお祝いムードを盛り上げた。会場では、長さ400メートル近くの巨大な光り輝く「板凳竜」が蛇行するパフォーマンスが披露された。例年と異なり、今年のイベントにはテクノロジーの要素が取り入れられ、2台の人型ロボットが行列の最前列を歩き、「サイバー竜灯」を持って踊りを披露した。
このパフォーマンスに登場したロボットは、現地のテクノロジー企業が開発した。責任者である袁唐傑氏は「新しい視覚効果を表現するため、技術者は運動制御と手の制御などの面で新たな試みを行い、今回の『竜灯リレー』のようなインタラクティブな動きを設計した。ロボットは『竜灯リレー』の終了後は会場の警備をサポートし、引き続き『任務』をこなした」と説明した。
袁氏はさらに「ロボットによる『竜灯の舞』は、テクノロジーと人々の活気に満ちた暮らしとの融合だ。今後はより複雑な応用シーンをより多く実現し、ロボット産業の大きな発展を後押ししていく」と述べた。
杭州市の「文三デジタル生活街区(0101PARK)」で行われた「文三サイバー元宵節」も注目を集めた。ロボット犬と人型ロボットが舞台に登場し、ハンカチ回し、四川省の伝統芸能・川劇の変臉、獅子舞などを披露した。
文三デジタル生活街区運営センターディレクターの鄒暁娜氏は「元宵節でのパフォーマンスを成功させるため、ロボットは事前に集中的にリハーサルを行った」と述べた。
さらに、杭州市西湖区の弥陀寺文化公園では、ロボット犬と越劇の俳優が一緒に踊り、見物客から拍手を浴びた。寧波市の元宵節イベントでは、金色の「福」の字を背中につけて「おめかし」した四足歩行ロボット犬が登場し、見物客と交流するシーンが見られた。
(画像提供:人民網)