中船海神公司と雲深処科技公司が共同開発した「救急ロボット」と「救急搬送ロボット」がこのほど、中国北京市で公開された。科技日報が伝えた。
両ロボットは四足型・四輪型・クローラ型という3種の移動方式を選択でき、歩行や走行、階段登り、坂登り、伏せ、障害物回避、障害物乗り越えなどの機能を備えており、氷点下20度から摂氏55度の環境で安定的に動作する。そのため、自然災害救助や複雑環境下での作業、事故の救助、病院外・病院内の搬送などの幅広いシーンで活用できるという。
四輪型の救急ロボットは呼吸、モニタリング、点滴、超音波、除細動、心肺蘇生、酸素供給という7つの機能を搭載した「携帯型救急装置」を背負い、指示に従って迅速に階段を上がり、障害物を乗り越え、無事に指定された場所に到着して救急活動を行うことができる。一方、四足型の救急搬送ロボットは負傷者を背負って搬送する際に、両側の「携帯型救急装置」を使い、自動かつ正確に移動中の救急処置を行うことが可能だという。
専門家によると、救急ロボットと救急搬送ロボットの登場は、救命救急関連機器の「エンボディドAI」の空白を埋め、従来の人手による緊急救助の不足や欠点を補うことができる。「集約型で効率的、軽量で高速、迅速な治療」というスマート救命救急関連機器のニーズを効果的に満たし、緊急医療救援の総合力を大きく高める。
(画像提供:人民網)