中国江蘇省では新エネルギー発電設備容量が2024年に初めて石炭火力発電を上回り、最大の電力源となった。国網江蘇省電力有限公司が開いた記者会見で明らかになった。科技日報が伝えた。
「国網江蘇電力2024年社会的責任報告書」によると、江蘇省の24年における新規新エネルギー発電設備容量は前年比55%増の2278万キロワット(kW)で、増加量は国家電網エリア内で2位だった。江蘇省の新エネルギー発電設備容量は8808万kW、電力全体に占める割合は43.2%で、石炭火力を上回り最大の電力源となった。
同省の24年における分散型太陽光発電設備容量の増加量も国内トップだった。通年の累計設備容量は4570万kWで、月平均150万kW増加した。江蘇省は分散型太陽光発電の爆発的な成長に対応するため、省内の分散型太陽光発電の系統接続や質の高い利用推進に関する制度文書を策定し、規範的な発展を誘導している。
同省は農村地域の住宅屋根への太陽光発電設備の設置について、6地級市(省と県の中間にある行政単位)の7村で村全体を対象とした統合的な開発の試行事業を推進。エネルギー構造のトランスフォーメーションを効果的に促進し、「ダブルカーボン」(CO2排出量ピークアウト・カーボンニュートラル)の目標達成を後押ししている。