中国湖南省常徳市でこのほど、分割式の空飛ぶクルマである小鵬匯天「Land Aircraft Carrier」の初飛行式典が行われた。同車両は柳葉湖の大唐司馬牌坊を離陸し、環湖道路を越え、柳葉湖上空を1周した後、無事着陸した。中国新聞社が伝えた。
同車両は小鵬匯天が独自開発した最新世代の分割式の空飛ぶクルマで、地上走行ユニットと飛行ユニットで構成されている。地上走行ユニットは3軸・6輪設計を採用し、6×6全輪駆動と後輪操舵を実現。飛行ユニットの主体構造とローターは炭素繊維素材を採用し、高強度と軽量化を兼ね備えている。270度パノラマキャビンはユーザーに広々とした視野を確保している。
地上走行ユニットの車両長は約5.5メートルで、幅と高さはいずれも約2メートルとなっている。地下駐車場に出入りすることが可能で、標準駐車スペースに駐車することもできる。中国の小型自動車運転免許証を取得していれば、運転することが可能だ。
小鵬匯天の創業者である趙徳力氏は「飛行ユニットの操作には飛行免許の取得が必要となる。分かりやすく言えば、この製品は後部トランクに飛行ユニットを搭載した車と言える。低空経済(低空域飛行活動による経済形態)の春風が吹き始めており、飛行とテクノロジーを愛する人々にまずはアウトドアで先に飛んでもらう」と語った。
現在、同社では空飛ぶクルマのスマート製造拠点が建設中で、同車両の飛行ユニットの生産が行われる。年間生産能力は1万台を計画しており、今年第3四半期に完成予定で、分割式の空飛ぶクルマは2026年に量産・納車が開始される見込みだ。
(画像提供:人民網)