2025年04月07日-04月11日
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2025中関村フォーラム年次総会、「未来テクノロジー」が焦点に

2025年04月07日

 2025中関村フォーラム年次総会が3月27~31日に開催された。総会はハードコアテクノロジーやスマート先端分野が披露される重要な場にもなった。中国新聞網が伝えた。

 今年の会場では、100台以上のロボットがコーヒーや茶を淹れたり、会話したり、字や絵を書いたりと、大活躍していた。

 ロボット産業は、人工知能(AI)や先端製造、新材料などの先端技術を駆使している。その研究開発や製造、応用は、テクノロジーやイノベーション、先端製造業の実力を反映しており、新たな質の生産力発展のカギでもある。

 中国のロボット産業は近年、爆発的成長を遂げ、技術面でのブレイクスルーや応用シーンの拡大、世界における競争力の向上などが、顕著な特徴となっている。業界関係者の多くは、今年は人型ロボットの商業化・量産化元年になると見ている。北京銀河汎用機械人の創業者である王鶴最高技術責任者(CTO)は総会で「手を携えて、今年を人型ロボットの生産力元年にし、人型ロボットが本当の意味で人間のアシスタントになるよう取り組もう」と強く呼び掛けた。

 今回の総会では、ロボットが多くの人の視線を釘付けにしたほか、エンボディドAIや量子テクノロジー、メタバースといった未来産業の要素も至る所で存在感を示した。注目度の高いテクノロジーテーマにスポット当てた平行フォーラムが、5日間で60回開催された。重要テクノロジー成果の展示・展覧やテクノロジー・イノベーション人材の講演、重要テクノロジープロジェクトの調印などを通じて、未来テクノロジーの青写真がはっきりと描き出された。

 総会で発表された「未来産業の新たな競争の場の研究報告」に掲載されている「2025年未来産業の競争の場のトップ10」には、汎用AIや高度化された自動運転、民間宇宙飛行、人型ロボット、低空域飛行活動による経済形態「低空経済」、細胞・遺伝子治療(CGT)などがランク入りしている。

 中国電子情報産業発展研究院・未来産業研究センターの蒲松濤所長は、「競争の場の発展には一定の時間がかかる。現時点で、競争の場の多くは依然として産業化発展初期の段階にあり、発展には5~10年以上の時間がかかる可能性があるものの、未来はすでに到来している」と語った。

(画像提供:人民網)

 
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