2025年04月28日-04月30日
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有人宇宙船「神舟20号」ミッションにおける注目ポイントは?

2025年04月30日

 中国の有人宇宙船「神舟20号」が24日、酒泉衛星発射センターから打ち上げられた。これに先立ち、23日に同センターで記者会見が開かれ、今回のミッションの関連情報が紹介された。中央テレビニュースが伝えた。

 今回「神舟20号」に搭乗したのは、陳冬氏、陳中瑞氏、王傑氏の3人の宇宙飛行士で、コマンダー(船長)は陳冬氏が務める。

 今回のミッションは宇宙ステーションの応用・発展段階における5回目の有人飛行ミッションで、有人宇宙飛行計画における35回目の飛行ミッションでもある。ミッションの主な目的は以下のようになっている。

1.「神舟19号」の乗組員と軌道上で引き継ぎをし、宇宙ステーションに約6カ月滞在する。

2.宇宙科学・応用実験(試験)、宇宙飛行士の船外活動および物資の出し入れを行う。

3.スペースデブリ防護装置の設置、船外ペイロード及び船外設備の設置・回収などのミッションを実施する。

4.科学教育や公益イベントの実施、宇宙搭載試験の実施を通じて、宇宙ステーションの総合応用効果を持続的に発揮させる。

 今回のミッションでは、ゼブラフィッシュ、プラナリア、ストレプトミセスを研究対象とした3つの生命科学実験を行う。

 また、宇宙生命科学、微小重力物理科学、宇宙新技術などの分野に関する59項目の宇宙科学実験・技術試験を実施する。血管化脳オルガノイドチップの培養、ソフトマターの非平衡ダイナミクス、高温超伝導材料の宇宙製造研究などの重要なブレイクスルーが期待されている。

「神舟20号」の乗組員は軌道上滞在中、宇宙貨物船「天舟9号」と有人宇宙船「神舟21号」を迎え入れる。そして今年10月下旬に東風着陸場に帰還する予定だ。

 
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