中国湖北省武漢市で14~16日、2025年世界デジタル教育大会が開かれた。大会では、本物の魚のように泳ぐバイオミメティクス魚型ロボットが参加者の注目を集めた。長江日報が伝えた。
このロボットは武漢大学の教員と学生が開発。すでに長江保護プロジェクトで生態データの収集に活用されている。
同大学によると、この魚型ロボットは全長53センチで、外見は本物の魚を模してデザインされた。胴体部分には頭部と尾部の2つの関節があり、魚が泳ぐ姿をリアルに再現している。胴体にはLEDライトが付いており、水中でダイナミックな光と影の効果を演出することが可能だ。さらに、障害物センサーやAI学習機能も搭載しており、水中の障害物を認識して、回避することができる。
この魚型ロボットはバイオミメティクス(生体模倣)の原理に基づいて設計された「スマート水中ロボット」であり、学際的なイノベーションと工学的実践の深い融合を示している。魚類の運動メカニズムを模倣し、効率的な遊泳を実現しており、水中探査や水質モニタリング、生態保護などでの活用が期待される。

(画像提供:人民網)