中国甘粛省の新エネルギー設備容量は、今年5月末時点で前年同期比25.25%増の7062万4600キロワット(kW)となり、総設備容量に占める割合は65.81%だった。国網甘粛省電力公司への取材で分かった。うち風力発電が21.76%増の3494万5700kW、太陽光発電が28.89%増の3536万8900kWだった。人民日報が伝えた。
甘粛省の風力・太陽光の技術的開発可能量はそれぞれ中国国内の4位と5位になっており、同省はエネルギーのグリーン・低炭素トランスフォーメーションの推進を加速させている。国網甘粛電力は国家新エネルギー総合開発利用モデル地域および砂漠地区における大規模発電拠点の建設を推進しており、「隴電外送(甘粛の電力の域外送電)」プロジェクトを急ぐことで、エネルギー資源の優位性を、経済と発展の優位性に転換することを後押ししている。
主なプロジェクトとしては、祁韶(甘粛酒泉--湖南韶山)直流の累計域外送電量は2000億キロワット時(kWh)を突破。山東省への送電プロジェクト「隴電入魯」も稼働している。この他、浙江省への送電プロジェクト「隴電入浙」が着工し、四川省への送電プロジェクト「隴電入川」が科学研究審査を完了している。省内の今年1月から5月末までの累計域外送電量は、前年同期比33.45%増の264億2400万kWhだった。