2025年06月16日-06月20日
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「ネイチャー・インデックス研究リーダーランキング2025」が発表

2025年06月17日

 国際的科学研究出版社のシュプリンガー・ネイチャーが11日に発表した「ネイチャー・インデックス研究リーダーランキング2025」(2024年通年データに基づく)によると、中国は前年に引き続き総合1位となった。中国新聞社が伝えた。

 ランキングで中国に続く国は、順に米国、ドイツ、英国、日本、フランスとなっている。韓国は総合順位で7位に上昇し、カナダが8位、インドとスイスは9位と10位を維持した。

 ネイチャー・インデックスでは、各国の研究者が質の高い科学論文にどの程度貢献したかを「シェア」という指標で評価している。中国の2024年のシェアは前年比17%増の3万2122に達した。世界トップ10機関にランクインした数は、中国は23年の7機関から現在の8機関に増加。ネイチャー・インデックスのデータから、アジア諸国が全体として存在感を高めつつあることが読み取れる。

 機関別のランキングでは、世界トップ10のうち、ハーバード大学(2位)とドイツのマックス・プランク協会(9位)以外の8機関はすべて中国の機関だった。中国科学院が1位を維持し、中国科学技術大学が3位、浙江大学が10位から4位に上昇した。5~8位は北京大学、中国科学院大学、清華大学、南京大学で、10位は上海交通大学となっている。

 ネイチャー・インデックスのサイモン・ベーカー編集長は、「これらのデータは、世界の科学研究構造の変化を反映しており、中国の科学技術への継続的な投資は、高品質な科学研究成果の急速かつ持続的な増加へと結びついている」と述べた。

 「ネイチャー・インデックス研究リーダーランキング」は毎年1回、前年の通年データに基づいて発表されており、「ネイチャー・インデックス」データベースの一部を構成している。このデータベースでは、複数の出版社が刊行する145種の高品質な自然科学・健康科学分野の学術誌に掲載された研究論文について、各国や機関がどの程度寄与したかを追跡している。

 
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