中国では最近、「就職市場で『グリーンカラー』が大人気に」や「『カーボンニュートラル』関連の人材が100万人不足」といった話題が注目を集めている。新華網が伝えた。
「中華人民共和国職業分類大典(2022年版)」には、環境配慮型の「グリーン職業」が134種類も挙げられており、職業全体の約8%を占めている。その分野は省エネ・環境保護、クリーンエネルギー、グリーンインフラへの高度化などに及んでいる。
中国人的資源・社会保障部(省)が2024年7月に発表した19の新職業のうち、3種類が「グリーン職業」で、そのうちの一つは蓄電所の運営メンテナンス管理者だった。また、同部が今年発表した新職業と新職種にも、風力発電所のブレード整備士や水素燃料電池検査技術者といった新しい「グリーン職業」や「グリーン職種」が含まれていた。
「グリーン」や「低炭素」の特徴が鮮明な職業は現在、「ホワイトカラー」ならぬ「グリーンカラー」と呼ばれるようになっている。企業の間では、複合型の「グリーンカラー」人材が引っ張りだことなっている。
ビジネス特化型SNS「LinkedIn」が発表した「2024年世界グリーンスキル報告」によると、グリーン職種のオファー率は一般的な職種を54.6%上回り、供給が需要に追いつかない状態が深刻化しつつある。「グリーンカラー」の収入は、地域や経験、業界によって異なり、新卒の年俸は通常10~25万元(1元=約21円)で、経験を積んだ人材ほど高くなっている。
統計によると、「ゼロカーボン・カーボンニュートラル」分野の従事者は約10万人にとどまっており、依然として人材不足が深刻な状況だ。会計事務所「デロイト トウシュ トーマツ」(中国)は、中国が、積極的なグリーントランスフォーメーションを通じて、2050年までに3800万人以上の雇用を創出すると予測している。
上海交通大学環境科学・工学学院の学生事務弁公室の于愛濤主任は、「『グリーンカラー』の職業を選択する若者が増えている。その要因の一つは、専門的な知識を学んだ後、環境保護や持続可能な発展に強い興味を示すようになる人が増えていること。もう一つは、政策による後押しを受けて、職業に将来性があることだ。現時点では、初任給はそれほど高くないものの、経験を積めば、キャリアアップのポテンシャルが非常に大きい業界だ」と分析した。