2025年07月28日-07月31日
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2025年長江源総合科学調査が開始

2025年07月31日

 2025年長江源総合科学調査隊が27日、中国湖北省武漢市を出発し、青海省内にある長江源エリア・通天河直門達河区間に到着した。ここで多分野にわたるサンプリング観測を行う。新華社が伝えた。

 調査隊員らは直門達河区間で、携帯型の多機能測定機器を用いて河川水の水質や電気伝導率などのパラメータを測定し、水と堆積物のサンプルを専用容器に採取した。これらのサンプルは実験室に送られ、詳細な物理・化学分析が行われる。

 調査員によると、岸辺の浅瀬で、青蔵高原(チベット高原)固有の魚類である裂腹魚や細尾高原鰍などが見つかり、孵化したばかりでわずか数ミリほどの稚魚もいた。このことは、魚が流れの緩やかな場所を産卵場にしており、水の生態環境が魚類の成長に適していることを示しているという。

 今後の調査では、長江科学院が結成した多分野の科学調査チームが、過去の調査実績を踏まえつつ、長江の本流である沱沱河、南源の当曲、北源の楚瑪爾河、および瀾滄江源などを対象に、水文、堆積物、河道の状況、水環境、水生態、水資源、水土流失、氷河・凍土などの総合的かつ深層的な調査を実施し、三江源(長江、黄河、瀾滄江の源流域)エリアの生態環境の実態を明らかにしていく。

 長江源科学調査は2012年から毎年実施されている、長江の源流を対象とした科学研究活動である。現在では、長江源保護における重要な科学支援プラットフォームになりつつあり、毎年多くの貴重な生態環境データと資料が蓄積されている。

 長江科学院の姚仕明副院長は、「三江源の科学調査を継続的に実施し、生態環境変化に関する基礎データを取得することで、長江源エリアの生態環境の現状をより深く把握できる」と語った。

調査員が発見した孵化したばかりの魚類。(画像提供:人民網)

 
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