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広西・南寧、重要な新エネ電池産業集積地に

2025年12月02日

 中国広西チワン族自治区南寧市東部新城の広西寧福新能源科技有限公司では、生産ラインが稼働し、ロボットアームが共同作業を行っている。ここでは、毎日10万個以上の電池が生産され、世界に出荷されている。中国新聞網が伝えた。

 広西寧福新エネプロジェクトは、多氟多新材料股份有限公司にとって投資規模が大きな域外プロジェクトだ。すでに完成した20GWhリチウム電池プロジェクトを基礎とし、投資総額150億元(1元=約22円)、新規生産能力100GWhのフッ素系電池トータル産業チェーンプロジェクトが新たに締結・着工され、南寧の新エネ産業に新たな強い原動力を注ぎ込んでいる。

 南寧市は近年、新エネ産業の重点的な布石を進めている。全市の電池計画生産能力規模は200GWhを突破し、実際に稼働した生産能力も100GWhを超えた。総合的な生産能力規模は中国の上位に入っている。

 比亜迪(BYD)の王伝福会長兼総裁は、「当社は南寧の発展に期待しており、南寧への投資を続ける予定だ。より多くの産業プロジェクトと優良プロジェクトを南寧で展開し、川上・川下産業の発展をけん引する」と述べた。

 BYDはすでに南寧で6件のプロジェクトに着手しており、完成済みのエネルギー貯蔵システムと動力電池の生産能力は80GWhに上っている。

 1社を誘致すれば、一連の企業を呼び込むことができ、周辺地域へと波及する。チェーン中核企業のBYDと多氟多を始め、南寧は2022年から、電池セル製造、正負極材料、電池用銅箔・アルミ箔、電池構造部材、電池セパレーター、電池製造装置、電池リサイクルなどの重要分野を網羅する新エネ電池のトータル産業チェーンエコシステムの構築に取り組んでいる。

(画像提供:人民網)

 
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