中国では薄炭層の埋蔵量が総埋蔵量の約20%を占めるが、生産量は石炭総生産量の約10%に過ぎない。厚さ1.3メートル未満の薄炭層、とりわけ0.7メートルから1.0メートルの極薄炭層は、採掘の難易度が極めて高いため、長年「眠った資源」とされてきた。しかし、その中には石炭の「レアアース」とも呼ばれる原料炭が含まれており、鉄鋼企業にとって不可欠な重要な原料だ。人民網が伝えた。
黒竜江科技大学が主導する研究開発チームは2021年、地下1000メートルで極薄炭層のスマート採掘の研究を開始した。薄炭層採掘で最も解決が難しいのは、「狭い空間」と「大出力」という2つの課題だ。チームは材料と構造のイノベーションに注力し、駆動構造と電圧システムのブレイクスルーを実現した。2022年10月には「スリム化」された最初の採炭機試作機が坑内試験に投入され、採掘効率が大幅に向上した。
チームはさらに、従来のアンテナの代わりに漏洩同軸ケーブルを採用し、中国で初めて極薄炭層の作業場所における5Gの実用化に成功し、遠隔スマート制御のための基盤を築いた。
チームは、日々の「這い回り探査」を通じて、コンピューターモデリング技術を用いて精度0.1メートルに達する極薄炭層の3次元地質モデルを構築した。このシステムは炭層に対して「CTスキャン」を行うようなもので、極薄炭層の「手探り採掘」に完全に別れを告げ、「精密採掘」を実現した。
「黒竜江省極薄炭層スマート採掘重要技術研究開発・実証」プロジェクトが今年9月、審査を通過し、一連の技術は黒竜江省、雲南省、陝西省などの地域で普及し、応用されている。極薄炭層の採掘効率は200%向上し、新規生産能力は150万トン以上増加。石炭企業には6億元(1元=約22円)を超える増収がもたらされた。