中国で今、縦型画面の短いドラマ「マイクロドラマ」が急速に成長している。中でも、AIを用いて制作するマイクロドラマ(以下「AIマイクロドラマ」)が拡大しており、収益性の高さが市場の注目を集めている。このほど上海で開催された「2025上海ハイクオリティマイクロドラマ産業促進大会」で明らかになった。新華社が伝えた。
複数の業界関係者は、「マイクロドラマが作られて数年になるが、2025年は『AIマイクロドラマ元年』と言える」と述べた。マイクロドラマのデータプラットフォームである「DataEye研究院」の劉尊研究総監は、「ショート動画共有アプリ『抖音(中国版TikTok)』における月ごとのマイクロドラマ上位5000本を分析すると、25年1月にランク入りした完全AI生成マイクロドラマは4本だったが、10月には69本、11月には217本へと増加した。この数字には完全にAIで生成したマイクロドラマしか入っておらず、AI生成を部分的に活用したアニメやドラマは含まれていない」と説明した。
AIマイクロドラマは通常、その映像表現の精度に応じて、「本物の人間そっくりのAIディープフェイクドラマ」「動く漫画のようなAIアニメ」「SNSステッカーを使った簡単な作りのアニメ」などのタイプに分類することができる。
AIマイクロドラマは、その収益性も注目されている。業界関係者は、「現在、SNSステッカーを使ったアニメのコストは2万~3万元(1元=約22円)で、利益率は50%以上のケースがほとんどだ。AIマイクロドラマはスピーディに制作、公開され、販売される市場拡大期に入っている」と分析した。
AIマイクロドラマの発展動向に対して、業界も楽観的な見方を示している。劉氏は、「全体的に見れば、ビジネスとしてのAIマイクロドラマの将来性は大きく、中国のAIマイクロドラマの海外進出の前途も明るい」と強調する。統計によると、海外ユーザーのうち、制作にAIを活用した有料のマイクロドラマを「見たい」と答えた人は55%、完全にAIだけで制作した有料のマイクロドラマを「見たい」と答えた人は49%だった。今年、海外のマイクロドラマの総売上高は45億ドル(1ドル=約157円)を超えると見込まれている。